明日は遠すぎて [Kindle]

  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • テロも貧困も伝染病もなく、私達と同じ自己顕示欲、承認欲求、嫉妬、後悔、そういった日常のアフリカを見たい人たちには良いかも。細い描写が美しく、文化が垣間見れるのも興味深い。

  • 表題作「明日は遠すぎて(Tomorrow is too far)」という言葉に惹かれて手に取った。
    九篇の短編の中でも、やはりこの表題作が一番心に残った。地の文が二人称で、まるで自分の過去
    の記憶を辿るように話が進んでいく。架空の私の悲しい記憶が、鮮明に再生されて、尚悲しかった。
    ナイジェリアと日本という(少なくとも私にとっては)繋がりの薄い二つの国を家父長制がはっきりと結びつけている。家父長制は、国や文化の違いを超えて、家庭内で人の首をじわじわと真綿で締めるような、そういう呪いのような存在だと改めて思い知らされた。

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著者プロフィール

1977年ナイジェリア生まれ。2007年『半分のぼった黄色い太陽』でオレンジ賞受賞。13年『アメリカーナ』で全米批評家協会賞受賞。エッセイに『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』など。

「2022年 『パープル・ハイビスカス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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