「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学 (ちくま新書) [Kindle]

著者 :
  • 筑摩書房
4.00
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 55
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (207ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「気づく」とはなにかについて考察をしたもの。第一章:こころは神経過程から創発されると考えられる。第二章:こころは、感情、心像、意思という心理過程から成り立っている。第四章:記憶には、意識化されない記憶、意識化される記憶、意味の記憶に分けられるのではないか。第六章:こころは、神経過程から創発する独特の現象で、自己回帰性という性質を持っている。現象が現象を経験するという円環の関係になっている。第七章:こころは、瞬間的にその時その場で立ち上がる過程だ。分離脳患者では二つのこころが発現し、お互い自身を知ることはできないという。神経回路のネットワークが複雑になれば自然にこころが発現するのだろうか?そしてその臨界条件とはなんだろうか?と想像してしまう。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

現在、神戸学院大学人文学部教授。
1939年兵庫県生まれ。神戸大学大学院医学研究科修了。医学博士。ボストン大学神経内科、神戸大学医学部神経科助教授、東北大学医学系教授を歴任。専門は神経心理学。失語症、記憶障害など高次機能障害を研究。
著書:『脳からみた心』(NHKブックス)『神経心理学入門』(医学書院)『ヒトはなぜことばを使えるか』(講談社現代新書)『「わかる」とはどういうことか』(ちくま新書)『記憶の神経心理学』(医学書院)

「2008年 『知・情・意の神経心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山鳥重の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×