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感想・レビュー・書評
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『林檎の樹』
ジョン・ゴールズワージー 法村理絵/訳
The Apple Tree
John Gaulsworthy
(あらすじ)
大学を卒業したばかりのフランク・アシャーストは友人のガートンと徒歩旅行の途中、脚を痛め一軒の農家の世話になる。ガートンは翌日にはロンドンへ戻ったが、脚の悪いアシャーストはもうしばらく世話になることにした。
その農場の主人の姪ミーガンとアシャーストは相思相愛となり、彼は彼女に一緒にロンドンへ行こうと誘う。近くの街でお金を下ろし準備を整えて迎えに行くつもりだったが…高校時代の友人と出会い、その妹に惹かれる。
ミーガンとの約束を果たしに戻らなれば…と思う一方、世間知らずの村娘と一緒になるよりも洗練されたら友人の妹ステラと一緒になるほうが自分に見合ってるんじゃないかと思う。アシャーストの心は揺れる。
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これは学生時代に読んで、なんとなく純愛小説だと記憶していた。読み返してみると確かに純愛小説だけど…キュンとはしなかった。
女は少なくとも成人したあとは、つきあう相手を何らかの打算で選ぶ。しかし男のほうも実は打算があるのだなとわかる。身分や生活環境の違い…端から見た相手の印象、好感度などといったものを計算してるんだなと。
キュンとはしなかったけど、自然の描写も美しいし、主人公の心の葛藤もリアリティーがある。川端康成が好きな人には好まれるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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