魔法が使えなくても (FEEL COMICS) [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
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感想・レビュー・書評

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  • テンションが好きだ。

  • 紀伊カンナ先生の「エトランゼ」シリーズを読んでいて、絵柄も内容もとても優しくて切なくて好きだったので、こちらを購入しました。

    誰しも程度は違えど生きづらさを感じて生きていると思いますが、その生きづらさがとても丁寧に前向きに描かれていると思いました。

    以下、特に好きな点です。
    ・千代とたまき。二人の関係性が大好きです。特にたまきの描写は面白かったです。おそらくたまきは「自由に生きる」のが上手な人なのかな、と思いました。これはたまきが周りの子とは少し違う部分が多いからこそなのか、元々の性格なのか...。たまきの一人称に注目して読み返してみるのもおすすめです。
    ・岸くん。あぁ岸くん。千代に「キモい」と言われた際の心理描写が特に好きでした。傍から見れば理不尽だし腹が立つしダメだけれど、「あぁそうなるよね」という共感もできて。素直に傷つくのってとても勇気がいるよなぁ、などと考えさせられました。
    ・「やりたいことできることの違い」について。これを抱えている登場人物は何人かいましたが、これも切なくて素敵でした。
    ・絵柄もとても素敵です。登場人物の表情が生き生きとしていて、背景の手描きタッチも好きです。雪が降っているシーン、冬の街の匂いが思い出されます。

  • 青春群像劇の短編集。全部リンクしてて、そしてタイトルに因んだオチもあり、計算して完成されてるなぁと感服です。

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著者プロフィール

紀伊カンナ(きい・かんな)/漫画家・イラストレーター。
書籍の挿画を多数てがける。おもな作品に、庭名義で『怪人二十面相』『少年探偵団』(講談社青い鳥文庫)、「死神うどんカフェ」シリーズ(講談社)、紀伊カンナ名義で「妖怪お宿稲荷荘」シリーズ(中公文庫)などがある。漫画の作品に『魔法が使えなくても』(祥伝社)ほか。


「2019年 『長浜高校水族館部!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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