異端の時代-正統のかたちを求めて (岩波新書) [Kindle]

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  • ポピュリズムという言葉が世界を覆うとしている現代にあって、彼らは何を正統とし、何を異端としているのか、そもそも異端というのはどういったものなのかについて答えを得ることができます。卵が先かというような話ですが、歴史的に異端があったのか、正統が先だったのか、聖典が最初だったのか。その答えは、冷静に考えれば当然のものなのですが、宗教という覆いをかけられると、その神秘性が邪魔をして目を眩ませているのだということを感じました。
    異端があってこそ、正統が力を増して、その存在感のための努力をする。異端がなければそんな力を使わない。現代日本の問題がそこにあったのかと、なるほどと読ませていただきました。

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著者プロフィール

1956年、神奈川県生まれ。国際基督教大学(ICU)学務副学長、同教授(哲学・宗教学)。専攻は神学・宗教学。著書に『アメリカ的理念の身体‐‐寛容と良心・政教分離・信教の自由をめぐる歴史的実験の軌跡』(創文社)、『反知性主義‐‐アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書)、『異端の時代‐‐正統のかたちを求めて』(岩波新書)など。

「2019年 『キリスト教でたどるアメリカ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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