北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし 1 (PASH! コミックス) [Kindle]

制作 : あかねこ 
  • 主婦と生活社
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  • 極寒の地を治める貧乏貴族リツハルドと元軍人ジークリンデの"お試し婚"から始まる北欧の物語。
    とてもいい話。タダ読みで毎日少しずつ読み、ほっこりさせられる。
    狩猟や料理、伝統工芸品作り、トナカイとの暮らし、オーロラetc、厳しい大自然の暮らしが生き生きと伝わってきて、面白い。
    トナカイやウサギのお肉には抵抗があるけど(ごめんなさい)、この暮らしに少し憧れる。
    リツハルドが明るくて優しくて前向きで好き。内面は男らしい人だと思う。
    "お嫁さん"のジークリンデは元軍人だけあって、メンタルが強く頼もしい。早くもこの生活に馴染んでいる。
    お試し婚の二人の距離がどうなるかワクワクドキドキする。

  • 鮭の温かいクリームシチューと、砂糖とミルクたっぷりのコーヒーが飲みたい。平たく伸ばした耳(甘いパン)もいいなあ。

  • "「……私は13の時から十八年間、軍に所属してきた
    だが戦争も終わり平和な世になった今、
    私はどのように生きていけばいいかわからなくなっていた
    だがその「辺境の国」とやらならば
    新しい自分の在り方を見つけられるのではと思っている」
    「あ、ありが…」
    「ただし まずは一年間"仮の夫婦"でいてくれないか。」"[p.30_位置No.35/188]

    書き下ろし小説「狩り暮らしの日々」江本マシメサ
    描き下ろしイラスト あかねこ

    漫画化してるの知らなかった……読んでみたらめちゃくちゃ良かった!!
    2人とも凛々しくて格好良くて可愛い……。もこもこした民族衣裳や動物たちなんかもとても素敵でいやほんとこれは良い漫画化……。

    http://comicpash.jp/hokuokizoku/

  • 欧州風宮廷ファンタジーにおいて、辺境の領地を治める権力者として頻出するのが「辺境伯」。(主に)少女マンガでは、豪奢な居城に住まう王弟や第二王子で、冷徹無比と評されるイケメンの武人がお決まりなのだが、「辺境伯」という記号的なステイタスとは別に、「辺境に領地を持つということは?そこで暮らすということは?」という点を、もう少し地に足のついた視点で描いた作品。

    北欧の北極圏に近いあたりをモデルにしたと思われる辺境の領地を治める伯爵、リツハルドは結婚相手を探している。領地は自然環境が厳しく、金銭的に豊かとはいえないので、伴侶となってくれる女性はなかなか見つからない。そうして何度目かに訪れたパーティーで出会ったのが、軍人として有名な赤毛の女性、ジークリンデ。優れた武官ながら、軍は女性がキャリアを積める環境にないので、次のステップが上手く見いだせない。彼女に一目ぼれしたリツハルドが、そこに「お試し婚」を持ちかける。ここは少女マンガでよくある、「白い結婚(男女の仲抜きの契約婚)」ものでもある。

    序盤は特に、領主夫人の輿入れものではなく、都会暮らしに行き詰まった女性の地方移住ものという趣で、都会にほど近い地域出身のジークリンデの異文化体験生活という部分が大きいのだが、電書版1巻の書影についてる帯のメインコピー、「(お試し婚から始まる)狩りと美食のスローライフ!」というだけのお話ではない気がする。領地の習慣に従った髪型のリツハルドは、他の地域(特に都会寄り)ではちょっと奇異の目で見られているし、ジークリンデに出会うまでに何度もパーティーに出席しているほど伴侶探しに苦労していて、結婚が決まっても、彼の領地があまりにも辺境で苛酷な環境なので、花嫁が怖気づいて帰ってしまった経験もある。ジークリンデもまた、軍人のキャリアを終えることに若干の屈託があるというのがありありとわかる。一見のほほんとしながら、二人の背負っているものが結構大変じゃないか、これ?というのが透けて見えてくるような気がして、「行間読みすぎか、私?」とも思いながらも、スローライフの後ろにあるもろもろに思いをはせることが多かった。これは読み手の年齢層が上がるほど顕著になるのではないかとも思う。

    あと、ジークリンデは軍務で磨いたスキルの利用できる機会が多いだけで、別に「猛禽妻(って何だよ、レディ・ホークじゃねえんだぞ)」とは思わないんですが。


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