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感想・レビュー・書評
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認知症の人に見られる特徴的な行動のパターンは、その時の心理的状態に関係している。それはどのような心理なのか、介護する側ではなく介護される本人の視点から検証と考察を行い、対応の指針を提案している。
私の両親も70代後半になり、まだ健康ではあるが今後は・・・などと考えながら本書を読んでみたのだが、自分自身の将来の問題として非常に強烈だった。ボケてしまえば心配事もなくなるだろうという甘い考えは砕かれて、かなり不安になった。
時間や場所の見当識が失われ記憶が保たれなくなっても、感情はあるのだ。わからないことが多くなれば不安が募る。その心情と結びつけて考えれば、不思議な行動も不思議ではなくなる。介護する側になった場合はそういう点に気をつけることが大切という。
しかし自分が認知症になったときにどう受け入れるか、こう対処すれば安心が得られるといった方法はない。今それを学んだところで、その時になれば忘れているだろう。この点ばかりは学ぶことによって解決しないので、あらかじめ自分のセーフティネットを準備しておくことが必要だ。
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