屍人荘の殺人 屍人荘の殺人シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 神紅大学ミステリ愛好会の葉山と明智は映研の夏合宿に剣崎に伴われ参加する。

    そこで彼らは想像もつかない事態に巻き込まれた挙げ句、殺人事件が起きた。

    夏が似合う作品。
    私の苦手なアレがたくさんでてくるわ、グロいわで大変なことになった。
    デビュー作がコレってすごい。

  • 昨夜読了。なかなか特殊な設定で少し強引さを感じつつも面白かった。ちょっと盛り込み過ぎかなと思ったけど、発想を上手くまとめた感じ。タイミング良過ぎな感じもするけどシリーズで回収はされるのでしょうか。他の巻も読んでみたい。

  • クローズド・サークルを作るためのゾンビ
    自分が知らないうちに、スマホが通じない
    地域ごと遮断
    しかもゾンビが集まってくる
    建物の中では殺人が起こっている
    何だこれは・・

    面白い展開でした
    閉じ込められた大学生たち、それぞれのトラウマや背景、殺し方
    初めての作家さんでしたが、面白くて読むのが進みました
    次もあるので楽しみです♪

  • ゾンビで密室はありなのか?
    主人公の行動に共感できずちょっと消化不良
    映画は評価散々だったらしい

  • いい意味で、思ってたのと違った。ホラー好きの私にとって、この設定は好み。犯人が最後まで分からず、トリックもこの設定ならではのものが使われていて、よく考えられていた。最後までページをめくる手が止まらず、面白くあっという間に読み終えた。

  • エンタメミステリーのような感じ。なんでもありな設定に思うが、ちゃんと筋がとおっている。映画は観ていないが映像ばえしそう。続編もぜひ読んでみたい。

  • 新しいジャンルのミステリーであることは間違いない。
    これまでたくさんの本を読んできたが、まだ読んだことのないジャンルがあるということに、純粋な喜びを感じている。

    パニックホラー×ミステリーとでも言おうか。
    私は、いわゆるパニックホラーと言われる作品が大好きだ。B級だと笑われるような作品でも好んで読んでしまう。感情爆発なパニックホラーと理詰めのミステリー。人の死がエンタメになるか殺人事件になるのか。パニックホラーに引っ張られてしまうかと思いきや、ゾンビが迫る中での推理ショーを成し遂げ、しっかりと最後までミステリーしていた。作者が、ミステリーとして描こうとしている意思を感じて感服。

    それ故に、パニックホラー味があるにしては、時間の流れがゆっくりに感じた。
    ゾンビに終始包囲されてはいたが、いつゾンビが雪崩込んでくるか、という恐怖はさほど感じない。みんな割と普通に生活しているので、もうちょっとはらはらさせてほしかった。葉村たちは、意外と普通に暮らしていたのがとても印象的。
    そして、パニックホラー下においては、人が亡くなる事への重大性が薄れる。周りの状況が大変すぎて、捜査して殺人犯を探そうとするのがナンセンスに思えてしまう。特に、今回は無差別殺人ではないであろうことが最初から分かっているので、葉村たちが熱心に犯人探しをするのが少し滑稽だった。「そんな場合じゃねえ」と何度か口に出た。

    明智さん可哀想すぎだろ、と。
    完全に友情出演。彼が何をしたというのか。彼の登場って必要だったかな。葉村が合宿に参加するためだけの存在なのか。あまりにも不憫でならなかったので、これだけは書いておきたかった。

  • 密室殺人事件の本格推理ミステリーだろうと読み始めたが・・・。

    ワトソン役の葉村、ホームズ役の明智、もう1人の探偵役の剣崎の出会いのところから、楽しめそうな予感。

    ペンションでの合宿に3人が参加する事になって、さて、どうなるか、ワクワクと物語を読み進んでいくが、途中で、なんと、ゾンビの登場!!ゾンビ?
    本格推理と最も相容れないような?

    ダメだ、これ。
    ゾンビなんか使ったら、何でもありになっちゃうじゃん。あー、もう読むのやめようかなと思うが。

    ただ、会話のテンポも良く読みやすいので、最後まで読み終えた。

    読み終わった感想ー
    これ、スゴイ推理小説だ。
    本格推理とゾンビの見事な融合?
    本格物としてのトリックも素晴らしく、「ホワイダニット」についても、胸に刺さるところがある。
    色々、無理がある設定があると感じつつ、ここまでの物語に仕上げたのは、素晴らしいと思った。

  • 【短評】
    傑作。これまで読んできたミステリィの中で十指に入る作品である。ミステリィの面白さは骨子となる「謎」と物語を彩る「世界観」が両輪であるというのが持論だが、本作はどちらも非常に優れていた。ミステリィの新たな鉱脈を掘り当てたようなワクワクを齎してくれる。
    ともすると「バカミス」になりがちな題材で「本格」を描ききった作者の腕に脱帽。ミステリィの最新型と言っても過言ではないと思う。べた褒めである。

    【気に入った点】
    ●本作は意図的に設定を隠匿している節があるため、詳述は避けるが、一読して分かる「これは読んだことがないぞ」という設定。***によるクローズドサークル。色んな意味で手に汗握る究極の状況に、寝る間を惜しんで頁を捲ってしまった
    ●類を見ない程に突飛な設定だが、意味の無い要素が殆ど無い。犯人当てという論理ゲームを終始楽しむことが出来た。これは失笑もののバカミス(これはこれで魅力的だが…)では断じて無い、と思う
    ●青春ミステリィとしても悪くない。比留子さんが実に可愛らしい。葉村とのバディは実に魅力的。他の作品も是非とも読んでみたい
    ●文章が非常に読みやすい。癖がなく、スルスルと入ってくる
    ●**の顔が****されていた理由

    【気になった点】
    ●”悪魔のささやきとも言える閃き”の閃き具合が常人離れしている。凄いね、君。
    ●「ホワイダニット」周り。言いくるめられてしまった気がしないでもない。

    次回作も必ず読むことでしょう。

  • ミステリー小説は無限大や!
    さて、いつも通りに読んでいたのですが、
    まさかまさかの斜め45度からアッパーを喰らったような衝撃的設定!
    まじで、え?とか、は?とかなります笑笑
    なんか色んなものごちゃ混ぜにしたら気落ちしそうな感じになるんですがぁ!んなー事はなくて!
    登場してくるキャラも中々曲者だらけ笑笑
    自分は明智恭介くんが一押しですね〜いい味出してます
    ストーリーもしっかりてるし、
    トリックもちゃんと作り込まれているので
    そして斬新な設定!
    面白い作品になっとります!
    この作品を書かれた作家の先生はすごい事考えたなぁと
    終始、感心してしまいました。
    さてここからが肝心なのですが、
    わたくし、ミステリー小説を読むにあたって本気で
    推理しとります。
    ホワイダニット、ハウダニット、フーダニットを全てを考察しました。あ、ちなみにこの3ダニットはこの小説の影響を受けてはいない!断じて否っっ!!ಠ_ಠ
    と言う感じで考えて考えて出した答えが!、、、、
    安定の如き犯人はずした、、、、、
    ふざけるな、、、今回ばっかりはかなり自信あったんだぞ!!!!不甲斐なさすぎるぞ!自分!!穴があったら入りたい(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    キィィィィーー!!、、、
    ハンマー片手に床にハンマープライス!ハンマープライス!あ、穴があった!!入ります(´・_・`)
    ありがとうございます


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著者プロフィール

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。

「2021年 『兇人邸の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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