ドラフト最下位 (角川書店単行本) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • 毎年行われるプロ野球ドラフト会議
    そのドラフト会議のまさに1番最後に名前を呼ばれた選手や元選手の事。
    甲子園やメディアで大きく扱われた選手云々
    もちろん実力が凄くて毎年盛り上がるのだけど
    プロに入ってしまえばドラフト順位なんて関係ないよな…とまさに思う
    腐らず厳しい世界にいるのなんて本当に一握りだし
    プロ野球ファンの私としても
    わかっちゃいるけど、でももやはり戦力外とか自由契約は辛い。

  • ドラフト最下位で指名された選手たちの十人十色な苦闘の歴史が筆者の軽妙な文章力に乗せられてスイスイと読み進められる。面白かった。
    かの有名な由田と鳥谷のやりとりも。

  • その年のドラフトのすべての指名選手の中で一番最後に指名された選手たちの物語。入団してしまえばドラフトの順位なんか関係ないと言いつつ,やはり下位指名選手は話題性も乏しいし期待度も低い分もらえるチャンスにも時間にも限りがある。多くの選手が夢を果たせず戦力外となってプロ野球を去っていく中で福浦選手のようなケースも有るのだな。この本で取り上げられた選手の中では,今野龍太選手はまだ現役を続けている。本書で語られてた楽天からは戦力外となってしまったが,ヤクルトと契約し一軍主力に定着するまでになっているようだ。
    ドラフト最下位指名選手に限らないが,夢破れてしまった選手の多くに共通しているのが故障である。せっかくいい流れが来ているのにそういう時に限って故障が発覚する。故障さえなければと思えば悔しいだろうし,見てるこっちも残念でしかないが,それも運,というかプロの世界なのだろう。

  • 先日亡くなられた野村克也さんの著書で「入団してしまえばあとは実力でなんとかなる」と書いてありましたが、現実は非情なもの。ドラフトの下位指名選手、育成契約の選手に与えられる時間とチャンスはあまりにも少ない。不本意な形で引退を余儀なくされる選手はたくさんいると思うが、元プロ野球選手のプライドを捨て、その後の人生で成功している人も多い。彼らのように腐らず、実りある人生を送って行きたいと思う。

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著者プロフィール

1975年生まれ。神奈川県茅ケ崎市出身。ライター、コラムニスト。著書に『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『プロ野球最期の言葉』『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史』『止めたバットでツーベース』『ドラフト最下位』など。

「2023年 『地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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