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感想・レビュー・書評
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146ページまで読みました。
仕事の効率の例。
漁師は、大漁の日は長く働く。また、不漁の日は短く働く。このことによって短時間で多くの魚を獲っている。
この例にあてはめると、自分の場合、大漁でも不漁で同じ量の魚を獲ろうとして、結果一定の量の魚を獲るのに長時間費やしてしまっていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
audibleに登録したが、以前に紙書籍を購入して読んでいたようなので、聴く読書からは除外することにします。
https://booklog.jp/users/uzbooklog/archives/1/4004317959 -
社会心理学の本を読んでいたので割とスラスラ入ってきた。
行動経済学には、意思決定におけるバイアスをうまく利用することで、よりよいものへと社会に還元していくナッジという考え方がある。
同じ意味でも、どの側面を強調してメッセージを発信するのか、どんな働きかけをするのかで人々の受け取り方や行動は変わる、というのを実験に基づいて色々と紹介されていた。
人間はそんなに合理的な生き物ではないとわかったし、もちろん合理的に考えられるような頭が良い人はいるけど、実際のところ社会の大半はそうではない。
自分の価値観や人への寄り添い方を見直すきっかけになった。 -
行動経済学の考え方について紹介している。
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行動経済学の基本的な内容について、具体的な事例を述べながら解説されている。
「分かっていてもできない」のが人であり、実際に行動に移すためにどのようなナッジが有効か、また、理論的には同じことでも損失を回避するなど、分かりやすくまとめられている。
実際の日常生活でも、知っておくだけで見方が変わるのではないだろうか。 -
行動経済学やナッジの考え方を実際に応用することについて解説した本。
人の行動を良いものに誘導するために、行動経済学の知見をどう活かすのか、そのヒントが書かれています。 -
かなり勉強になる一冊でした。自分では考えて行動しているつもりでも合理的な判断ができていないことがあることを学べた一冊でした。
①確実性効果
どちらを選択するかとの問いに対して問題1にBと答える人には
満足度(3万円)>0.8×満足度(4万円)
という式が成り立っている。両辺に0.25をかけると
25%×満足度(3万円)>20%×満足度(4万円)
となるので、問題2はDを選ぶはずだが、問題1でBを選んだ多くの人が問題2ではCを選ぶ。確実なものとわずかに不確実なものではは、確実なものを強く好む傾向がある。これを確実性効果と呼ぶ。
【問題1】
A:確率80%で4万円が得られる
B:100%確実に3万円が得られる
【問題2】
C:確率20%で4万円が得られる
D:確率25%3万円が得られる
②多くの人がボーナスという利得を強調する表現だと消費を増やし、還付や払い戻しだと貯蓄を好む(政治では減税によって税金を還付する際、ボーナスと呼ぶか還付と呼ぶかで人々の行動をコントロールすることもできる)。
③税収の観点で考えると所得税率20%と消費税25%が同等だが、人々は消費税の方が重い負担に見えてしまう(社会保険料が毎年引き上げられてきた要因)。
④損失が目立つ法案を2つ組み合わせることで、利得しか見えないようにすることで法案を通しやすくもできる。
例:火力発電所の建設には停電の減少という利得と郊外の発生による健康被害という損失がある。下記の2つの法案は個別では棄却される可能性が高いが、二つを同時に通そうとすると利得しか生じないように見えとおりやすくなる。
A案:K町に建設すると1000時間の停電減少、健康被害が10人増える。
B案:M町にある火力発電所を廃止すると停電時間が800時間増加し、健康被害が12人減る。 -
2022年9月号
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ナッジに代表される行動経済学を学ぶのに適した入門書
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人は自分の行動をどうやって決めるのか、ということに関心があって読もうと思った本。
AならばB
という相関関係は、調査をすれば判明する。
が、その因果関係は謎のままである。
わたしが知りたいのは何故そうなのか?という部分だったのだが、この本はその相関関係を利用して、人々の判断に影響を与えようとするハウツー本だった(書名にも書いてあるやん、「使い方」って笑笑。本は書名をよく見てから買いなはれ、わたしよ笑笑)。
ハウツーは技術であって技術でしかない。
が、実際には役に立つので有益であることは確か。
なかなか自分の行動をコントロールできないわたしには有益なハウツーがいくつもあった。
…明日から役立てていきましょう。