タダ読み(なんと9巻まで!)( ´ ▽ ` )ノ
名前だけはずーっとむかしから知っていたけど、今まで一度も読んだことのなかったまんが。
ひとことで言って、料理人版ブラックジャック。見た目はもちろん、性格、大金を要求するとこ、流浪癖といった主人公のキャラ造形はすべてBJの完コピだし、ゲストキャラもみんなBJに出てきそうな人ばかり。一話完結型なとこも、基本人情もの仕立てなとこも......とにかくもう、ここまでやるか!?、恥も外聞もないのか!?、手塚プロはなんで黙ってたのか!?、ってほどブラックジャックと酷似(>_<)
主人公の持つ道具がメスでなく包丁ってとこが唯一の違いだけど、料理そのものに関するうんちく(美味しんぼ的な)やマル秘レシピ的なもの(クッキングパパ的な)はほとんど紹介されず、奇天烈な食材(桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?的な)や珍妙なライバルとか調理法(包丁人味平的な)も登場せず、グルメマンガとしては少々拍子抜けな感。
どんなふうに美味しいのかって表現もあんまりない。「美味しんぼ」なんかはそこんとこ四苦八苦して工夫してたけど、本作はただ「美味い」の一言で万事解決。
味沢匠の作る料理はとにかく美味い。ぜんぶ美味い。嫌いな人なんかひとりもいないのだ( ー`дー´)キリッ
まあ、お話としては全編50〜60点レベル。図抜けた傑作は一つもない代わり、どうしようもない駄作もまた一つもなし。
さしたる興奮も衝撃も波乱も破綻も笑いも涙もカタルシスもフラストレーションも何もないままに、淡々と進行していく感じ。
絵的にも上手いといえば上手いんだけど(いかにも昭和タッチ。川崎のぼる+石井いさみ+その他もろもろって感じ)、あんまり個性がなくてただただ無難。表現的にも「トリコ」や「包丁人味平」みたいなケレンや虚仮威しは一切なしで、手堅いけど面白みもない。
正直こんな調子であと8冊と思うと、間違いなく飽きそう(てかもう既に飽きつつある)......(´ε`;)ウーン…
雑誌のページ埋めにはもってこいの凡作かも知れないけど、こうして発表後何十年もたってからまとめて読むような性格の作品ではそもそもないのかも......(´ε`;)ウーン…
途中挫折もあるかな?......(´ε`;)ウーン…
(以下続刊)
2021/09/07
#2327