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感想・レビュー・書評
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私の父は言う。人はただ地球の物質から造られ、地球の物質に還っていくだけだと。
これも父の言葉。人生は芝居だと。人により主役を演じたり、裏方のプロデューサーになったりもする。何らかの役割を与えられて泡沫の人生を演じるのだと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
入院中、読みました。
大したことない入院でしたが、弱っていたのは確かです。
しっかり生きなくちゃと空回りしている自覚も、ちょっぴりありました。
半生を、信じたかった人に全否定された時期でもあります。
そんなときだったから、本当は、このタイトルの本を読まないほうがいいのかもとも、思っていました。
でも読んじゃった。
読んでよかったです。
地続きの自分の人生を、ここからも丁寧に紡ごうと思えました。歩いた土の中に、子どもたちが受けとれる何かを一粒だけでも贈れるように。
誰に否定されても、自分まで自分を否定することがないように。受け入れて、楽しく、気持ちよく、時間を重ねていこうと思います。
死について語られているけれど、生について問いかけてくる本でした。 -
人は生きてきたように死ぬ。老人ホームの施設長さんにも言われた言葉だが、この本でも在宅ケアチームの人達が言っている。看取った人との時間を思い出し、噛み締める。
もう一つ、死ぬ人は自分にも周りの人にも一番良い時間を選んで亡くなる、とあった。そうなのかもな、とうなづく。父は一緒に厳しい時間を過ごした後、私がちょっと自宅に帰った間に、もういいよ、先に行くわ、という感じで穏やかに一人で旅立った。母は私が来るのを待ちかねたように亡くなった。それぞれに合った逝き方だったと思う。
奥深い本だ。手元に置いて何度も読み返すと良いかもしれない。 -
読書中何度か中断したために、ストーリーがしっかり入ってこなくなってしまった。
それでも、いろいろな命の閉じ方を知ることができた。
渡辺西賀茂診療所のような訪問医療を行っているところが、もっと増えるといいと思った。 -
訪問医療の現実。人はいろいろな想いを持って死んでいき、残された人はその死にざま=最後のレッスンを見て、生き方を学んでいく。生産性がないように見える行事だが、そこに大切なものがたくさんある。人生の長さは測ることができるが、質は測れない。
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伸子さんリリース
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悲観だけではないというのが印象的
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同業者として、何度でも読み返したい一冊。