マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家 (中公新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ウェーバーの思想の広がりを知るのに最適。とくに終章、ウェーバーの死後にその思想がどのように各地で受容されたか、日本での受容の議論から学ぶところが多かったです。

  • 私のマックス・ウェーバーとの出会いは、社会学者の宮台真司氏の言説によるもので、自分の理解もそれを通しての物であり、不勉強ながらウェーバー自身の著作や評伝をこれまであまり読んでこなかった。勉強しなければと思っていたところで、ウェーバー没後100年を記念して出版された本書に出会えたことは奇跡である。宮台氏とは別の視点によるウェーバー評に出会えたことに感謝している。

  • 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の解説本かと思って購入したが、全く違った。マックスウェーバーという人の哲学的、社会学的な思想の後背にあるものを時代と周辺の人物から導き出す本。想定した本と違っていたことと、内容としては非常に充実しているがある程度のバックグラウンドの知識を要求される本であること、から評価がつけられず評価なしとする。

  • マックス・ウェーバーの業績を時系列で整理して解説しているのでわかりやすい。ただし、牧野氏の『マックス・ウェーバー入門』とは解釈が異なるところもある。

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著者プロフィール

1969年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。2003年、ボン大学哲学部で博士号(Ph.D)取得。早稲田大学政治経済学術院助教、岐阜大学教育学部准教等を経て、2010年4月より立命館大学法学部准教授。専門は政治学、政治思想史。主な著訳書に、Kampf und Kultur: Max Webers Theorie der Politik ausder Sicht seiner Kultursoziologie( Berlin: Duncker & Humblot, 2005)、『闘争と文化―マックス・ウェーバーの文化社会学と政治理論』(みすず書房、2006年)、『官僚制批判の論理と心理――デモクラシーの友と敵』(中公新書、2011年)、『はじめて学ぶ政治学』(共著、ミネルヴァ書房、2008年)、『大学と哲学』(共著、未來社、2009年)、クラウス・オッフェ『アメリカの省察――トクヴィル・ウェーバー・アドルノ』(法政大学出版局、2009年)、などがある。

「2011年 『比較のエートス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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