すべて忘れてしまうから [Kindle]

著者 :
  • 扶桑社
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感想・レビュー・書評

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  • 漫画版読んだの機に再読。エピソード自体は思てたけど、漫画では細かい設定を変えたり追加したり省略してたんだなとわかり、それぞれの味わいがまた増した。◆日々のほとんどは、本当はグラデーションの中にある気がする。世界平和を考えながら性欲にかられたり、金持ちになりたいと思いながら、好きなことを追い求めて世界一周に出たいと夢見たり、そんな両方を夢想しながら中目黒で満員電車を待っていたりする。p.27-28◆これは絶望でもあり希望でもあるのだけど、この世界は誰が抜けても大丈夫だ。だから潰れるまで個人が我慢する必要なんてない。p.62◆「ボクたちは必ず死ぬ。誰も何も持たずにこの世界からオサラバするのだ」p.63◆物事は全部繋がってると思う。だから簡単にさ、わかるって言う奴はダメだと思うんだp.88

  • 燃え殻さんのエッセイはどこかラジオっぽい。ラジオからふと流れてくるなんだか心に残るエピソード、リスナーからのハガキ、そんな響きがある。ご本人はかなりラジオを聴いていたし(子供の頃聴いていたラジオ番組のエッセイもある)今はパーソナリティとして番組をやっているのも影響しているんだろうけど。弱き人にそっと寄り添うメディア、というラジオの一面が色濃く出ている気がする。
    TBSアフター6ジャンクションの”疎遠になった友達”、東京ポッド許可局の”忘れ得ぬ人々”、忘れてならない大沢悠里ゆうゆうワイドの”女のリポート”。。。全部TBSだw

    ふとした何気ない記憶の片隅に残る情景はフローのようでいていつまでもアーカイブに保存されている。
    短くても深く爪痕を残す手練れのハガキ職人のようなエッセイ。

  • 軽く読めてエモい気持ちになれるエッセイ
    適当になんか読みたいな〜って時にぴったりだった。
    ずるずる読んでいたくなる。

  • 『すべて忘れてしまうから』
    テレビ東京/毎週金曜深夜放送
    2023年10月13日から

  • 心に残った言葉。
    ・僕たちはグラデーションの中で生きている
    ・偉そうにするなよ、疲れるから
    ・心が死んでいく
    ・生きているとバグのようなそんな日もある
    ・この世界の秩序が壊れる
    ・それほどまでに熱中できるものをこの世界で見つけられるなんて、そんな幸せなことはないんじゃないか
    ・壊れた部分は壊れたまま 抱きかかえながら生きていくしかない
    ・思い出と距離を置くのがあまり得意ではない
    ・心が削られる仕事は全部下に回ってくる

  • この人は漆黒って感じがする。もう真っ黒で、そこに希望を見出すとかの次元ではなく、その黒をさらに濃くしていこうではないかっていう意図がみえて、個人的には好きです

  • 美香さんの本に書いてあって手に取る。SPAの連載。共感できるしおもしろいけど、やはり共感できないこともある。夫が写真みて、女だと思ったとのこと。なでしょうか。

  • 人によって感じ方は異なると思う。しかし、私には共有できるストーリーではなく、途中で読めなくなってしまった。

  • 映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」を見て、原作も読んで

    とっても好きになった「燃え殻」の世界観。

    この回顧録もショートドラマのようでとっても好き。

    とんでもなくダメ男な主人公だけど、愛すべき人。

    こういうところ、誰にでもあるよ、と思える。

    大人になったってダメな部分はいっぱいある。

    これを阿部寛さんで映像化してくれたことがとってもうれしい。

  • 「僕たちはみんな大人になれなかった」はあんまりはまらなかったけど、エッセイめちゃくちゃ面白かった。多分小説楽しめなかったのは私の経験値不足のせい。あと10年後とかにもっかい読む。
    本を読むのが苦手らしいがこのワードセンスの良さはなんなんだろう、変に気取っていないのに的を得ているような……
    急にポインティ出てきてほっこりしちゃった

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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