東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」 [Kindle]

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  • 世界文化社
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感想・レビュー・書評

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  • ジョット、
    ヤン・ファン・エイク、
    ベラスケス、
    デューラー、
    カラヴァッジョ、
    ブリューゲルのあたりが面白く
    どんどん読み進められました。
    多くの絵が
    大塚国際美術館にあるので
    実際に確かめて来ました。

  • 面白い。なぜこのポーズなのか、なぜこの場所なのか、モチーフの意味など、一つの絵から読み解くための視点が分かりやすかった。絵画を見に行く前にもう一度おさらいしたい。

  • 西洋美術の一般的な通史や印象派に代表されるような人気のたかい芸術家は紹介されていない。
    西洋美術を理解するには「バランスよく作品を知るより、個々の作品に対する具体的なアプローチを学ぶこと」と発想で書かれている。
    特に高度な内容ではなく書かれているので、比較的に読み良い。そして、理解もし良い。
    新しい視点で西洋美術を学ぶことができたと思う。

  • 読み終わりました。
    知識ゼロでしたが、時代背景など少し理解できたと思います。
    この本をきっかけに色々読み進めていこうと思います。

  • 西洋美術史の概説書

    知識0から読んだが、無理なく面白く読めた。
    画家の狙いや視点を読む参考になった。

    美術品を鑑賞するにも、時代が反映その時代の人々の思想や習慣がわかると、理解が進むと感じた。

  • 東京藝術大学の講義に基づいて、西洋美術の歴史を解説した本。

    作品の見かたを中心に西洋美術の歴史を教えてくれます。作品の細部を解説していますが、西洋美術初心者にも理解しやすいよう書かれています。

  • 中野京子先生の「名画の中で働く人々」に続いて、西洋美術の楽しみ方が変わる一冊に出会いました。こちらは「東京藝大の先生が書いた本」ということで、難しそうに思うかもしれませんが、時代や地域(主にルネサンス〜バロック〜モダニズム、地域としては北欧にフォーカスする章が目立つ)によって変わる芸術作品の基本的な鑑賞ポイントを教えてくれます。加えて、作品にまつわる様々な物語を一緒に解説してくれるのが一層良いです。(ヨーロッパの昔の人物名には慣れないけれど)

    ・ルネサンス期はジョットによる奥行きある表現から本格的に幕開ける
    ・作品に署名を残さなかったカンピンの絵を捉える特徴
    ・ヤン・ファン・エイクの超絶描き込み技巧
    ・額縁やカーテンの描き込み、天使の位置など、絵画の外と中を橋渡す存在の意義
    ・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、デューラーら天才たちの邂逅と互いの影響
    ・絵画の中からこちらを見つめる、隠れた存在たちと、作家たちのメッセージ
    ・聖マタイの召命は、誰がマタイだったのか?
    ・神々を描いた時代から、人々の日常の営みがモチーフとなるトレンド変化
    ・ファンシーピクチャーの全然ファンシーじゃない、死、不安、混沌の陰
    ・最新科学と古典的技術の融合による表現の進化

    などなど。
    初心者でも楽しめるけれど、ある程度、西洋絵画の基本知識を持った方向けと思います。

  • 西洋美術を理解する鍵は「ルネサンス」(古代の復興)。

    ラファエロは苦労知らずの男前な天才画家。《システィーナの聖母》は当時最高額で買われた。女遊びが祟り、37歳で高熱で死去。模倣の天才でダ・ヴィンチのモナリザを模写したりミケランジェロの画風も学んだ。自作の複製版画をデューラーに作ってもらい世の中に広めていった【パルナッソス等】。

    ルネサンスはキリスト教世界からの解放で明るい時代と思われがちだが、多くの人々が世界の終末を信じる不安な時代だった。デューラーやダ・ヴィンチに共通するのは「終末論」のヴィジョン。

  • この本は、なによりも実際の写真が多く見ることができます。
    また、素人はもちろんのこと、だれにでもわかる内容となっています。
    普段通り生活していたら馴染みのない西洋美術ですが、この本を読んだら
    美術館に行きたくなること間違いなしです 。
    薬学科 Kさん

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著者プロフィール

日本医科大学循環器内科教授

「2018年 『高血圧の毎日ごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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