名画で読み解く プロイセン王家 12の物語 (光文社新書) [Kindle]

著者 :
  • 光文社
4.25
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (247ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ※歴史は素人なので事実と内容に対するアカデミックな知識は持ち合わせておりません。
    非常にわかりやすく面白い、初心者にうってつけの本。ドイツ、プロイセン、ホーエンツォレルン家のいずれかに興味がある人はまず本書を読んで欲しい。独学で齧ったときにconfusedしたところがスラスラ入ってくる。できることならば最初に読みたかった本。惜しむらくは名画の見開きに綴じられた部分が見られないこと。コロナが収まったら現物を見に行こう!‬

  • このシリーズは面白い。正直なところ絵画自体にそれほど意味があるとは思えないが、確かに当時の絵画は今の写真の役割をしていたことを考えると参考にはなる。プロイセン公国→プロイセン王国→ドイツ帝国と変遷していくホーレンツォレルン家の歴史だが、今まで全く知らなかった。大体、ドイツ第二帝国(ヒトラーの第三帝国の前)というのが何かも知らなかったし、プロイセンとドイツの関係も知らなかったので、非常に勉強になった。しかしながら、ヨーロッパの王族が全て結局は何等かの血縁を持っているといのうは驚きであるとともに政略結婚ということを考えると当たり前と言う気もして考えさせられる。現在のイギリス王室が実はドイツから来ているというのも驚きだ。ホーレンツォレルン家の今はどうなっているか分からないが、第一次大戦終了後にオランダに亡命したとのことなので今でも家は続いているのだろう。徳川家も明治維新後も続いているのだから同じようなものだと思うが、わずか100年前までドイツもオーストリアもロシアも王国であり、それが第一次大戦とともに滅び去ったというのは今となっては想像もできない。歴史は面白い。

  • 好きなシリーズの5冊目。
    今度はプロイセンです。

    プロイセン……。

    よく知らないなあと思っていたけど、ちょくちょく色んなところに出てくるフリードリヒ大王のところかと知ってからは興味を持ち、そして楽しく読ませていただきました。
    それにしてもまず言いたいのは「君たち、いい加減にフリードリヒはやめたまえ!」ということ。
    ほかの王族にも言えるけど、なぜ同じ名前を?
    せめて家康のとこみたいに家光、家綱…みたいに出来なかったもんかね。
    ビスマルクとフリードリヒ3世の話がグッときました。

  • 大学受験のときに一生懸命覚えた名前の人物が身近に感じられた。
    それぞれの人物に個性があって、おもしろく感じられた。
    歴史って知れば知るほどおもしろい。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野京子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×