- Amazon.co.jp ・電子書籍 (216ページ)
感想・レビュー・書評
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以前からインタビュー等で青木さんの家庭環境の話とかをチラホラ聞いたりして、興味があったのでこちらの本を読んでみました。TVで見ているイメージとは違った一面も感じられ、共感できる部分も多かったです。ただ、タイトルの割には母親とのエピソードより他の日常エッセイ的な内容も多かったかなと思いました。
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青木さやかさんの自伝エッセイ。
「母」という題名であるからには、大嫌いな母親との確執から和睦までが描かれているのかと思ったけれど、実際は大事な部分は何ひとつ描かれておらず、肩透かしを食らった気分。
何故そんなにも母親との関係が拗れてしまったのかが全く見えてこないし、どうお互い歩み寄って憎しみを消し去ったのかも曖昧。
上京して売れない時代、売れた時代、結婚、出産、離婚、ガンの闘病、子育て、看取り、どの場面でも、当たり障りの無い、「よく知らないけれど出逢った変わった人達」のことばかりで、身近な人のことになるとしっかりヴェールに包んで、完全に守りに入ってるなと感じてしまう。(勿論、それは生きる上の術というか、周りへの迷惑や先を考えて、それが正解であることは私にも分かるのだけれど)
私自身の母との確執や、抱えている問題の解決の糸口には全くならなかった。
青木さやかさん自身が「娘」を卒業して「母」になったと言う自負みたいなものが、見え隠れしており、よくある「自分が母親になって、はじめて母の事を許せた」みたいな。
結局辿り着く場所はそこですか。
子どもを産めなかった私には、一生分からない領域なのだなと、落胆してしまった。 -
青木さやかの知られざる部分を垣間見た一冊。
母との確執、東京でのやさぐれ生活、出産と育児、病気と不安。どれも重いテーマだが、著者らしい真面目でひたむきな文章が読む手を止めない。
読み終わったあと、人生を頑張ってきたね、書くのにも勇気がいったね、とハグしたい気持ちになったし、青木さやかがより好きになった。 -
たまにお笑いタレントの青木さやかさんの毒親コラムを目にすることがあったので、そこから気になり借りた自叙伝的な本。
全体的には、お母さんとのことは多くは書かれていないけど、青木さんの考え方の根底には良くも悪くもお母さんの存在が影響しているのだと思った。
いや、青木さんだけじゃない。
みんなお母さんの影響というのはおそらく強いのだと思う。
私は母との生活は長くなく、父の影響の方が強いだろうけど、自分が子供との関係に迷うと母がいなかったことが影響してるんじゃないか、と焦り、母娘の本やコラムを読み漁る。
結果、「人は人、自分は自分」という父の言葉を思い出して終わるのだが。
青木さんはお母さんのことを毒親とコラムでは言っていたが、書籍を読む限りでは私には、私たち世代の親には多かった過干渉くらいに思えた。どこまで書物に出しているかなんて分からないので、書物から感じた感想だけど。
当の青木さんは母になり、その娘さんともとでも仲良く思えるが、本人は娘を愛せているか自信ないようだ。
ちょうどこれと並行して観ていた
映画『MOTHER』
長澤まさみさんがネグレクトしながらも息子に異常に依存する母親、奥平大兼さんが息子役を演じている。
息子に盗みなどの犯罪をさせる母親。
息子はダメだよ、と言いながらも結局はやってしまう。小さな妹のためというのもあるけど、お母さんに愛されたい、褒められたいという気持ちが強く感じられた。
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青木さやかさんもお母さんに縛られながら、嫌いだというお母さんに、無理してでも演技してでも会いに行っていた。それはお母さんを、お母さんの影響を受けた自分を愛す、ひいては娘をきちんと愛すためだったのではないかと思った。
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親は無償の愛を子供に捧げるとか言うけど、私はそうは思わない。そりゃとても大切で命に変えてでも守りたい存在だけど、本当に愛しているのは親ではなくて子だ。子供はどんな親でも愛してもらうために、本当に親を愛してくれる。日々、申し訳ないなぁと感じながら、愛されている。返すには愛されすぎて返しきれないけど、あんまり怒ってないで、色々な形で愛を返していきたい。 -
最初の方の、お母様に面会に行く時の描写が印象に残りました。上京した時の、心を埋めるようなパチンコや麻雀、別れについても、青木さんらしく書かれているような気がして、短い映像を見ているようでした。
お嬢さんが産まれてきてくれて、良かった、今後も本が好きなので、文章を思いっきり書いてほしいような気持ちになりました。
昔、オーラの泉に出演されていた青木さんの姿を思いながら読みました。 -
ネット記事でエッセイが面白かったので読んでみたいなーと思っていたところAudibleで発見。
仲良くなりたい人だなと思った。他のエッセイも読んでみたい。