チ。―地球の運動について―(7) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  • 小学館
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  • 地動説をめぐる長い長い物語「チ。ー地球の運動についてー」の7巻。

    地動説について記述した書籍を「活版印刷」を用いて出版しようと戦う集団の話になってきました。



    (ちょっとネタバレ)
    6巻の最後でやっと出てきたヨレンタさん。そして、皮肉にも7巻では、ヨレンタの父で異端審問官だったノヴァクが再び物語に関わってくることに。

    実際のキリスト教異端審問がどのようなものだったかはわからないけれど、この物語の中では「C教」と呼ばれ、長い間の汚職にまみれたC教に疑問を持つ人々による、新たな活動との戦いが行われていて、ちょっと気を抜くとストーリーから振り落とされそうになりそう。

    もう一度読み返して、ちゃんと整理しておかなくちゃ、と思ってます。


    「地動説」の書物。どのような形で世に出ることになるんでしょう。そして、そこまでの道のりで、何人の人たちが命を落とすことになるんでしょう…。

    戦いは恐ろしい…。
    覚悟を持って行動する人たちの姿には畏怖を感じます。

  • P47.47燃えた。萌えたじゃなくて燃えた。

    ヨレンタとノヴァクの邂逅は、夜神総一郎の最期を思い出した。知らない方が幸せなこともあるよな。

    シュミット隊長の決断にめちゃくちゃ泣いた。胸熱。
    神の意思のコインを裏返す決断。
    これも人間の意思ではなく長い歴史の中で最初から神に決められていた選択なのかもしれないと頭がよぎった。
    最近少し哲学に関する本を齧っていて、まだまだ理解できていなくて歯がゆいけれど様々な解釈があるのだと改めてこの巻を読んで思わされた。
    今自分はそういうものを何も考えず与えられたものを思考停止して受け流してるような気がする。

    ヨレンタの名前が今後どんな風に影響出るのか気になる。
    ドゥラカ、最初出てきた時は受け入れるの難しかったですが染まらなくて自分の信念があるところが物語を引っ張っていってくれる気がして良い。
    スカーフや貨幣を差し出せるその心意気が良い。

  • 密度が高くて鉛の銃弾のように思い言葉の連続
    これまでの巻より抽象度が高まってより作者性が出ているように思う。
    歴史物が普遍性を獲得する瞬間を目の当たりにする
    絵が明らかにうまくなってる気がする

  • 地動説を世に出すための最後の戦い。

  •  ラファウの時代から35年。オクジーとパデーニから25年。第2集の冒頭(9話)でオクジーが異端者を護送し地動説と関わることになった時,ノヴァクと共に同行していた異端審問官ダミアンは司教になっており,拷問と恐怖では世界が良くなるとは思えなくなっていた。酒場で酔い潰れていたノヴァク。ヨレンタと対峙するドゥラカ。文字の奇跡で古い友人との再会に感動するヨレンタ。だが,時間はなかった。

  • ダミアンはノヴァクのかつての弟子で、今司教の立場になっている。
    元異端審問官となったノヴァクが刃で刺しているのは脈々と受け継がれたペンダント。

    ヨレンタ、デュラカに信用して託す。
    異端解放は死を受け入れる信念のため。
    ヨレンタの行動はオクジーと同じ選択。
    父ノヴァクの前で娘ヨレンタが爆薬で自死。

    ヨレンタの、シュミレットは計画を、デュラカは思いを引き継ぐ。
    本のタイトル「地球の運動について」。
    発行人にヨレンタの名前を もし知ったらノヴァクの反応が気になる。

    フライが組織を裏切った為に選択を迫られる。
    デュラカが選んだヨレンタの思いを引き継ぐ覚悟と、組織の計画を隊長は尊重した。

  • 名言って言えば良いのかな、今までもあったけど、今回はすごく多い感じがする。次巻、最終巻か。

  • 素晴らしい。特にこの巻におけるキリスト教の話はやばいっす。トランプ支持者に読ませて感想を聞きたい。

  • 感想は最終巻(第8巻)へ∠( 'ω')/

    https://booklog.jp/users/fleurenbonton/archives/1/4098613174

  • 1巻~
    間違いなく名作ではあると思う
    ただ、私的にはメインのキャラは死なせないで欲しかった
    そして、話が少し難しいかな?もちろん、私にとっては

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