アルゼンチンの作家、ギジェルモ・マルティネスのイギリスを舞台とした数学者セルダム教授シリーズ(2023年に17年ぶりの続編が発売されてシリーズ化)。
アルゼンチンからオックスフォード大学に留学している「私」が、高名な数学者セルダム教授と共に下宿先の大家の死体を発見する。関連して、セルダム教授宛に奇妙な図形が描かれた手紙が届いており、数学的なアプローチから犯人の意図を探る二人。しかし第二の事件が起こり。。。
何とは言えないが、発売された当初ではなく、今読んで大正解だった作品。
作者自身も数学者なためか、数学への蘊蓄が非常に多く盛り込まれており、正直全く理解が追いつかず。飛ばして読んでも影響がないのは良かったが。。。
ミステリとしては意外性の大きい結末。鮮やかな論理の展開が非常に良かった。次作も期待、そして「私」の本名が明らかになるのかも期待!