危機の地政学 感染爆発、気候変動、テクノロジーの脅威 (日本経済新聞出版) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 地政学というよりは、コロナ禍以降の世界情勢とパワーバランスを語った著書に思えた。

    ただ、気候変動に関してはかなりページが割かれている。
    自分が興味を持つ水問題への言及も結構あった。

    もう一つこの著書が言ってること
    2024年アメリカ大統領選は醜いものになる らしい

  • ユーラシア・グループが編纂した地球規模での危機(感染爆発、気候変動、急速なIT進展)による各国政策のアウトルック。地政学の観点から、中国、ロシアの孤立的な動きが描かれる。全体に民主党政策トーンになっているが、これが米国の見解の総体となっているかは疑問。

  • ニュースで取り上げられていることをつい日和見的にみていたと気付かされた。
    世界のリスクを包括的に把握でき、危機感を持てる。

  • 議題に上がるのは、主にアメリカと中国を中心としてパンデミックや気候変動、技術革新などをグローバル化された世界の分断と絡めてのもの。いちおう、アメリカは西側と書かれることもあるが、マクロにはアメリカと中国で、ミクロには国内での分断も触れられる。

    なにかの分析や評論ではない。タイトルに地政学と入っているが、無関係とは言わないまでも主題というわけではなく、現代社会の諸問題をまとめ、それに対する提言書といった内容。

    特に強い主張が書かれているわけでもないので、現代の世の中がどのような問題に見舞われているかをざっくり俯瞰するには良い。個々の問題について、より解像度を上げて知りたい場合は、それぞれについての書籍にあたったほうがいいかもしれない。

  • アメリカと中国という思想の異なる大国を中心とした世界構造をベースに、アメリカ国内の分断と米中間の関係について語られます。世界は国境を越えることを止められないグローバルな三つの課題、すなわちパンデミック・気候変動・急激な技術革新、を抱えています。軍事・政治・通商のそれぞれでぶつかり合う両大国がいかにグローバルな課題に対して協調して対処できるかが未来を決めると述べられます。

    特に気候変動のグローバルな影響が具体的に述べられ、その影響が自国だけに留まらないことがわかります。特に全く関係なさそうな難民や国民の分断につながるというのも納得間のある説明がなされます。

    本書では中国との付き合い方が裏テーマになっているように感じます。中国は西側の民主国家とは違う原理で動いていますが、著者は協調することは可能だと述べています。決して感情的にならず、現実的に中国と西側の国家が協力する未来を信じており、希望の持てる書籍だと思います。

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著者プロフィール

ユーラシア・グループのプレジデント及び創業者。
スタンフォード大学にて博士号(旧ソ連研究)、フーバー研究所ナショナル・フェロー。コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所を経て、ニューヨーク大学教授。現在はコロンビア大学国際公共政策大学院にて教鞭を執る。1998年、地政学リスク・コンサルティング会社、ユーラシア・グループをニューヨークに設立。毎年発表される「世界10大リスク」でも定評がある。 主な著書に『「Gゼロ」後の世界』『対立の世紀』がある。

「2022年 『危機の地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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