考えよ、問いかけよ 「出る杭人材」が日本を変える [Kindle]

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  • 日本組織の宿痾「世襲制」「家元制度」「純血主義」
    Global化・Digital化という世界の変革の中で日本が取り残されることになった 
    要は「ガラパゴス」であり、「鎖国状態」ということ
    ⇒対策は、世界に門戸を開き、人材は世界でガチンコの武者修行で鍛え抜くしかないという、真っ当な話
    この妥当性は、サッカーWCでの海外チーム経験者の活躍を見れば自明
    スポーツでは出来ても、経済や社会はできないのは、まさに「既得権益」のなせるワザ=政治・霞が関・経済・教育etc
    明治の福澤諭吉と同じ主張「一身の独立」
    ご自身もガチンコで海外での競争を勝ち抜いてきたから説得力は抜群、にありすぎて、皆がついて行けない
    何と言ってもまずは「教育改革」まさに「米百俵」の精神で立ち向かいたい。

  • 何年も前、入学した大学で、授業はつまらなく、学生も「どの先生の単位が取り易いか」ということばかりが話題になる状況に落胆し「大学がこの内容では、詐欺にあったようなものだ」とクラスメイトと話していた身としては、著者の言うことはいちいち「ごもっとも」と思う。
    日本の大学の教育は本当に変えなければいけないと思う。
    著者の言うように、教育に関わる人、行政に関わる人に動いて欲しいと思う。
    最後の『若者に向けて…』という章で、胆力が必要とか、スティーブ・ジョブズの講演を引っ張り出してきているところは、陳腐な印象だが
    若者にというより、教育に関わる人、行政に関わる人に変革を求める本なのだと思う。
    著者の提言が要所要所で棚上げされるのは残念に思う。
    明治の頃、西洋の文化を視察させて取り入れた中央の人達のように
    欧米の大学を経験した著者の提言を取り入れればいいのにと思う。
    著者が言うように、海外を経験できるような、多くの若者が利用できるシステムがあればと思うし
    また、著者が触れているように、欧米の大学では必読古典について討論する授業があり、日本の大学とは雲泥の差があることもよくいわれることだが、日本の大学にそんな授業ができる教員がどれだけいるかな?というのも問題だと思う。

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著者プロフィール

1936年生まれ。東京大学医学部卒業。1969年に渡米、1979年UCLA内科教授。1983年帰国後、東京大学内科教授、東海大学医学部長、日本学術会議会長、内閣府総合科学技術会議議員(2003-06年)、内閣特別顧問(2006-08年)、WHOコミッショナー(2005-08年)などを歴任。国際科学者連合体、国内外の学会および大学の理事、役員など幅広い分野で活躍。国会福島原発事故調査委員会委員長(2011年12月‐2012年7月)で AAAS Award for Scientific Freedom and Responsibility 受賞(2012年)、Foreign Policy 紙の100 Top Global Thinkers of 2012に選出。現在、MITメディアラボ、コロンビア大学客員研究員、GHIT(公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金)、日本医療政策機構などの代表理事・会長、政策研究大学院大学客員教授、東京大学名誉教授など。

「2016年 『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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