突き抜けろ 三木谷浩史と楽天、25年の軌跡 (幻冬舎単行本) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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  • ・日本にはリスクをとって即断するアントレプレナーが必要だ
    ・今は明治維新に匹敵する転換期
    ・100年後の未来をイメージする

  • 三木谷だけでなく役員たちも含めた楽天の成長の軌跡。
    創業時の話は何度か他の本でもみたが、今話題な楽天モバイルやバルセロナとのパートナシップやイニエスタとの話もあって興味深かった。そして読者にむけてアントレプレナーシップを持って日本を元気にしようと言うのが創業者から発せられる強いメッセージでした。

  • 2023年6月①

  • 楽天の軌跡がわかる本。成功者の自伝を読むのが好きで、三木谷氏の自伝かと思い購入したが、自伝ではなかった。三木谷氏の周りの人たちへの取材を基に、第三者的な視点で楽天の業務運営が書かれているので、三木谷氏の行動はわかっても、三木谷氏の想いや考え方がどうなのかはわからない。著者は、三木谷氏のことをちゃんと理解しているのかどうかも甚だ疑問。ちょっと残念な内容であった。

    「(楽天の成功の5つコンセプト(1999年7月)①常に改善、常に前進、②Professionalismの徹底、③仮説→実行→検証→仕組化、④顧客満足の最大化、⑤スピード! スピード!スピード!」p32
    「楽天ポイントの発行量が増え、ポイントの使い途が増えたときに何が起こるか、三木谷や小林の頭の中にはすでに構想ができていた。まずは、大風呂敷を広げて考えてみる。これが楽天流なのだ。「バックキャスティングですよね。ゴールを思いきり高いところに置いて、それを実現するにはいつまでに何が、どこまでできていないといけないのか、逆算していく。今日、何をやるかまで割り出す」p41
    「世の中が変わると、戦う土俵が変わり、競合も変わります。それはリスクでもあるわけですが、逆に言えばチャンスにもなる。だから三木谷の中にあるのは、時代の変化、ツールの変化、何かいろんな変化に絶対に何がなんでも食らいついていく、ということだと思います」p86
    「三木谷が世に先駆けてトライすることは、だいたい6、7割の人が反対するようなアイデアなのだ。しかし、1、2割が熱狂的に「これはいい」と支持する。そんな状態こそベストタイミングだという。「逆に反対する人が1、2割だったり、ほぼ皆無だったりして、7、8割が賛成するようなアイデアは、もう遅すぎます。これなら、誰だってできる。やっても意味がない」p115
    「(社内公用語を英語に)その効果は三木谷の予想を超えるものだった。海外M&Aでは、共通言語である英語が使えることが、大きな決め手になった。世界の企業が楽天を真の世界企業と見るようになり、海外展開のスピードが速まった」p184
    「優秀な海外のエンジニアの入社が激増する。コロナ感染症拡大前まで、楽天本社のある東急田園都市線の二子玉川駅は、さまざまな国出身の国際色豊かな楽天社員で溢れていた。楽天モバイルCEOのタレックを筆頭に、公用語が英語だったからこそ、多くのエンジニアを惹きつけることができ、その真価を発揮できたのだ」p184
    「(イスタニアのヴィッセル神戸入り)バルセロナに行こう、と決めてから一か月経っていない。とんでもないスピード感ですよね。大きな決断をして、自ら乗り込んで、しかも連れて帰ってお披露目をする。これができるのが、三木谷なんですよ」p194
    「誰より忙しいが、誰よりも考え、誰よりも行動する。それが三木谷だ」p198
    「三木谷が亡き父にふと企業の究極的な目的って何だろうと聞いた際に「それは、人類社会に対する寄与やろ」と即答されたことがあった。その時の言葉がいわば「遺言」として今も三木谷の心に深く刻まれている」p212
    「世界のジョークに「国際会議において有能な議長とは、インド人を黙らせ、日本人をしゃべらせる者である」というものがある」p217
    「日本は美しい国でした。しかし、リスクを負うということへのマインドセットとしては物足りない、という印象を持ちました」p225
    「インド工科大学(IIT)があるじゃないですか。世界屈指の名門大学で、優秀なエンジニアをたくさん輩出している大学ですが、一人も採用できなかったことがあるんです。それが2022年、IITから新卒約150人が採用となりました。おそらくマイクロソフトやアマゾンやグーグルよりも多いですよ」p258
    「毎年夏に一度、アメリカのアイダホ州サンバレーにテクノロジー企業やメディア関連企業の代表者が集まるサンバレー会議に呼ばれたり、シリコンバレーのバーで著名な起業家たちとバカ話をしたり、イーロン・マスクが来たら日本のカラオケに一緒に行ったり、ホワイトハウスに行くといろんな人が集まってきたり。どうしてこんなことになるのかというと、彼らはやっぱりチャレンジャー、イノベーターに対する異常なまでのシンパシーがあるからなんですよ。みんな楽天みたいな会社を作りたい、と言ってくれているんです」p260
    「もともと起業家ってネジが2、3個ぶっとんでるようなところはありますね。でも、イーロン・マスクも、マーク・ザッカーバーグも、ジェフ・ベゾスもみんなそうなんじゃないですか」p263
    「(楽天の最大のターニングポイント)社内公用語の英語化、というのは大きかったですね。大変でしたが、実現したことによって、日本人だろうが、インド人だろうが、アメリカ人だろうが、中国人だろうが、まったく関係ないという日本で初めての会社になれた。10年計画でしたけどね。今や、すべての会社はIT会社なんですよ。銀行にしろ、製薬会社にしろ、出版社にしろ。その意味においては、最も重要なアセットはサービスを実現するプログラムなんです。プログラムを作る人がいないと始まらないんです。そのプログラムを誰に作ってもらうのかを考えたとき、ものすごく狭い日本のエンジニアのプールから選ぶのと、世界に数千万人といるエンジニアのプールから選ぶのと、どっちから選ぶんですか、ということなんです」p264
    「(人材獲得競争)世界中のサッカー選手の世界選抜対日本選抜という話なんです。だから、僕は世界選抜を作るんだと考え方を変えた。日本語でやっていると世界選抜はできないからです。これでは絶対に勝てないでしょう」p264
    「社内公用語英語化がなければ、今の楽天グループには間違いなくなっていません。でも、残念ながら後に続く日本の会社はなかった。これには「あれ?」と思うしかありません。みんな、ついてくるんじゃないかと思いましたからね」p265

  • ヨイショ本でいいことしか書いてない。事実なのかもしれないが、本当にそうか?と思ってしまう。

  • 楽天の歴史が、当時担当した幹部の視点を交え書かれています。
    やはり、成長企業は、その裏側で様々な課題を乗り越えてきているんだな、というのがわかり、個人的には面白く読むことができました。

  • 楽天の歴史がわかる1冊。楽天の社風、気質について理解が深まる。一見勝ち目のない市場に関しても日本を元気にしたい、モバイルユーザにもっと安く便利に使ってほしいという想いがあるから飛び込んだなど行動の理由がわかる。

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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