螺旋じかけの海(5) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「ヒト」とは何なのか。

    とても考えさせられました。
    血のつながり、遺伝子のつながりをどこまで意識するか。考えていくか。

    何度も読み返していきたい物語です。
    (一度通読してからこの数日で何周したかわからなくなるくらい読み返しています)

  • 描ききってくだすって、本当にありがとうございます。
    生命について考えるとき、この先、何度も読み返していきたいと思います。

    約束を守る、信じられる、自分とは別の存在がある。生きていく上でそれがあるかないかで人生の質が変わってしまう。
    オトにハルがいて、ハルにオトがいて、良かった。

  • 人が新しい生命を生み出してしまう話として落とし前の付け方がやさしくてとても良かったです

  •  「海を飼う者」前編・中編・後編,3編合わせてオトのルーツを総括する物語。
     オトとハルはバイオロギング用のロガーをつけたマッコウクジラと出会う。鯨と二人は交流を楽しんでいた。一方,藤堂紫苑は叔父,愼=オットー・レンツ(悪魔/ジン)の保護に疲れていた。愼は妻ユリカと娘スズが心疾患を患って亡くなったことから新しい臓器を作る技術を開発。だが遺伝子から解き放たれたウイルスの発症が始まり軟禁された。
     トキ婆から鳩便を受け取ったオトは嫌な予感を感じつつ紫苑と会う。鯨はオトの気持ちを感じ行動する…。

  • ここに来てなるほどこのタイトルと理解した。
    作者がお医者さんだと知って読むと、この生死に対する考え方が興味深い。ブラックジャックは様々なパターンでの投げかけだけど、このお話は掘り下げての投げかけのように思う。
    ブラックジャックの人の生き死にをどうこうしようなんておこがましいと思わんかね(という台詞だったと思うけど)ってブラックジャックが項垂れてる場面を思い出した。

  • 無事に完結してとても嬉しく、また寂しくなった強く余韻の残る作品でした。
    第一回からずっと揺るがずキーになりつづけた音喜多(オト)の存在が初めて揺らきぎ、あんなことになるとは。素晴らしい伏線でした。

    生物の「形」はその様になるように仕組まれているけれど、その仕組は非常に繊細で脆い。その脆さと危うさを大切に保ちつつけることの難しさと、思いどおりにしたい誘惑の強さよ。

  • 生きているということを、理科的な軸に絡みつき融合し繁茂する倫理と情動で描く。ページの海原の向こうに世界の広さや深さを感じさせる。そして、船の上には個の脆さがある。得難く読みがいのある漫画作品。

  • オトはにんげんだと思う
    それも善の

  • 漫画は読んでもレビュー書いてなかったけど、これは本当によかった。
    何をもって人間とそれ以外を分けるのか?人間とはどういう定義なのか?
    人間だったのにその定義から外れてしまったら人間ではなくなってしまうのか?
    死は悪いことなのか?
    作者が医者なので、SFなんだけどとても説得力がある。
    綺麗に帰着した。けど終わってしまったのが残念。また読みたい。

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著者プロフィール

四季賞2013年冬のコンテントで藤島康介特別賞受賞の後、
「アフタヌーン」2014年5月号に読み切り「虚ろ羽の飛ぶ海」でデビュー。
2015年10月に初の単行本となる『螺旋じかけの海』1巻を刊行。

「2016年 『螺旋じかけの海(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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