ピンクの神様 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月13日発売)
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本棚登録 : 99
感想 : 13

7つの短編集。どれも女性が主人公で、だいたい人間関係に悩んでいる。
「卒業」・・・高卒で消防士になった体育会系女子の、同級生とのすれ違いと、職業の自覚。
「首なしリカちゃん」・・・幼稚園ママ友づくりをめざすが、デザイナー志望の放任ママにつかまる。ラストはどのママもありじゃん、てところがよかった。
「ピンクの神様」・・・多分マニュキアしたホームレスのこと。小学6年でグループのトップにいる子の不安定な家庭と憂さ晴らし。

他の話も、さらっと書いてあるが、よく考えたら結構人間のずるさや弱さが出てるな。そのなかで、自分の生き方を認めたり、人に頼る事を選んだりするって、大きな一歩だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女性作家
感想投稿日 : 2018年3月5日
読了日 : 2018年3月5日
本棚登録日 : 2018年3月5日

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