これまで,伊藤博文といえば良いイメージの評価が少ない政治家であった。著者曰く「戦前の日本の韓国支配をシンボライズする人物」としても捉えられてきた。
だが,著者は伊藤の演説等の詳細な分析を通じて,その思想を浮かび上がらせ,伊藤が知を媒介とした漸進的な秩序形成を試みていたとし,再評価をしている。
特に,伊藤が韓国統治を本国の憲法改革と連動して捉えていたとの指摘は興味深かった。
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2011年10月11日
- 読了日 : 2011年10月11日
- 本棚登録日 : 2011年10月11日
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