理瀬シリーズの、『麦の海に沈む果実』の続編にあたる物語。
『麦の海に沈む果実』のようなファンタジー色はなく、現代日本を色濃く感じる舞台でミステリ仕立ての内容です。
しかし、やはりシリーズに通底する凝った雰囲気のようなものを感じずにはいられません。
重苦しくて暗い「何か」を絶えず意識しながら、物語を読み進めているかのような……
少し息苦しいのだけれど、それでもどうしても目が離せない魅力が、本シリーズにはあると思います。
今作も背筋がぞっとするような、とても綺麗な話でした。
面白かったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
恩田 陸
- 感想投稿日 : 2021年1月24日
- 読了日 : 2020年9月30日
- 本棚登録日 : 2020年10月15日
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