なんてことなんてことなんてこと!!!
手塚治虫に「この線は描けない」と言わしめた諸星大二郎が、まさかの「とりかえっ子の話」で火の鳥の完全オマージュをするなんて!! 2006年に!!
表紙も素晴らしいし「子ねずみと小鳥と焼きソーセージ」「めんどりはなぜ死んだか」なんてデビューしたての諸星先生を彷彿とさせて怖気が立ったし(変わらぬものが描けるというのはそれを原点とできるということ)、「ラプンツェル」はもう本当に真骨頂でしかないと思ったし
だけど「とりかえっ子の話」ですよ
手塚があれだけの長い前置きを描きに描いて伝えたかった火の鳥の世界を、このページ数でまったく同じラストで描く!?
人類の居なくなった世界、そこでただ死ねない、頭をぶった切っても死ねない
滅びた世界を眼前に笑う、これがオマージュと言わずしてどうしますか ロックととりかえっ子は完全に同じなんだよ
恐るべし諸星先生 同じ時代に生きることができて本当に良かった
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年まんが
- 感想投稿日 : 2019年7月1日
- 読了日 : 2019年7月1日
- 本棚登録日 : 2019年7月1日
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