文庫本で全6巻。全部読み終わった。
友人に勧められて手に取った本。
長いし、裁判とか頭の悪い私には向かない…
と正直乗り気じゃなかったけど、あっという間に
引き込まれてしまった。
長くて登場人物もすごい多いけど、
これ誰だったっけ?みたいなこともなかった。
全ての登場人物をうまく良いタイミングで出してくる。すごい。
1人の中学生の死について周りの生徒が校内裁判をやる。
読んでいて、現実には有り得なそうなのに有り得そうと思えるくらいリアリティがあった。
ちゃんと中学生らしさも感じられるところがいい。
個人的には、主人公とも言える男の子の正体?意図?と、ずっと引っかかってた出だしの1場面の謎が知りたくて読んでいたようなもんで、裁判の内容とかに差し掛かったら飽きてくるかなーと思ったけど、全然そんなことはなく、登場する生徒の心情やその親、周りの大人の描写にも惹き付けられたし、最後の方のある証人と弁護人のやり取りには涙が出た。
わたしが知りたかった真実は、やっぱり!感と、その真意にもものすごく心撃たれることはなかったのに、最初は興味がわかなかった裁判の行く末がこんなにも自分の中に残ったのが衝撃。
それだけ登場人物の描写が素晴らしいんだと感じた。
私の中の今年の最高本トップ3ブックリストに入れた時はまだ4巻くらいまでしか読んでなかったけど、6巻まで読み終わった今でも間違いなくトップ3に入る作品だと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月13日
- 読了日 : 2021年12月13日
- 本棚登録日 : 2021年11月6日
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