シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1955年4月15日発売)
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本棚登録 : 2364
感想 : 83

「瀕死の探偵」が傑作だった。ホームズはこうやってワトソンをあっと言わせてる姿が本当に似合う。ワトソンのことを褒めている中でも結構毒舌なのがまたいい。最高に驚かされて笑った。
他は「ボール箱」と「フランシス・カーファクス姫の失踪」が好き。前者はホームズでは珍しい残忍さと後味の悪さが癖になる。後者は焦るホームズが見られる上にワトソンの医者っぷりが拝めるのが良い。そしてやっぱりホームズはワトソンに対して毒舌なんだよ。最高。
全体を通して、ホームズとワトソンの相棒っぷりが際立っていて本当にいい2人組だなぁと改めて実感。別々に暮らしているのはなんだか寂しいけど、久しぶりに会っても相変わらずな調子なのがほっこりした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: か行
感想投稿日 : 2021年8月20日
読了日 : 2021年8月20日
本棚登録日 : 2020年9月4日

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