PR誌でよく名前を目にするようになっていたので、一体何者?とずっと気になっていた。この本は、散文詩のような大人向けの童話で、ちょっとシュールだけどそのシュールさが心地よい。
突然家に大きな鳥かごがあって、大きな鳥と小さな鳥との同居生活が自然に始まる。ひとり暮らしの頃にこの本に出会ってたら、ストレートに心に響いたに違いない。大野八生さんの絵も素敵だ。
詩人による小説やエッセイをこれまでもいくつか読んできたけど、言葉の選び方が独特で、不思議な浮遊感を感じる。余韻の感じさせ方がうまいというか…。蜂飼さんもまさにそう。他の作品も是非読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の作家
- 感想投稿日 : 2007年5月13日
- 読了日 : 2007年5月13日
- 本棚登録日 : 2007年5月13日
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