宗教法人の分室予定のマンションで男女4人が練炭自殺の様相が、始まりの場面である。
宗教法人ということから、山吹が主役なのだろう。
黄という題名からも・・・題名はもう少し工夫してほしい。
赤崎が検死している中、黒崎の匂いの指摘、青山の部屋の異常性の気づきから、他殺の線も可能性が出てくる。さて、真実は?
論理の飛躍はあるかもしれないが、作中に「読書によって前頭葉が発達する。前頭葉が発達するということは理性的になる。」という場面がある。
私は読書が好きだが、必ずしも理性的とは言えないと思うのだ。どちらかと言うと感情的なタイプだと思っている。
山吹の禅の考え方は興味深かった。ミステリーとしては、状況証拠から自白誘発ではあるが、そのプロセスは面白かった。
山吹の自宅兼寺で解決編が終わり、明日まで座禅をと言う山吹に、翠がゴメンだわと言う、私もそれに強く同意した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
今野敏
- 感想投稿日 : 2023年2月15日
- 読了日 : 2023年2月15日
- 本棚登録日 : 2023年2月13日
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