ST 警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年11月15日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 10
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宗教法人の分室予定のマンションで男女4人が練炭自殺の様相が、始まりの場面である。
宗教法人ということから、山吹が主役なのだろう。

黄という題名からも・・・題名はもう少し工夫してほしい。
赤崎が検死している中、黒崎の匂いの指摘、青山の部屋の異常性の気づきから、他殺の線も可能性が出てくる。さて、真実は?

論理の飛躍はあるかもしれないが、作中に「読書によって前頭葉が発達する。前頭葉が発達するということは理性的になる。」という場面がある。
私は読書が好きだが、必ずしも理性的とは言えないと思うのだ。どちらかと言うと感情的なタイプだと思っている。

山吹の禅の考え方は興味深かった。ミステリーとしては、状況証拠から自白誘発ではあるが、そのプロセスは面白かった。
山吹の自宅兼寺で解決編が終わり、明日まで座禅をと言う山吹に、翠がゴメンだわと言う、私もそれに強く同意した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 今野敏
感想投稿日 : 2023年2月15日
読了日 : 2023年2月15日
本棚登録日 : 2023年2月13日

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