◆内容
・この本の主張は、現代社会は
「ラカン的な解釈があまりにもベタに当てはまるような事象が多い」
ということかな。
・その当てはまる事例に関連して、Lecture形式になっていて、
19個ある。19個のトピックがあって、それを解決するためにラカンを引用して説明していく形。
一つだけピックアップ。
★女性は存在しない?
女性を言葉で的確に定義づけることはできない
男性ではないというネガティブな形の定義付けしかできない
男性→ファルス、象徴的なペニスを持つ存在
・ ラカン的な解釈
ポイントになるのは想像界・象徴界・現実界のよう。
そこに関してまとまっている記述。
「認識したりコントロールしたりできる領域が想像界
精神分析の力を借りるなど、限られた状況下でなら認識・コントロールもある程度可能なのが象徴界。
いかなる方法論を持ってしても、認識もコントロールも不可能な領域が現実界。」
◆感想
ラカンを通すことで一つの世界の観方が作れそうだということがわかった。というか、精神分析的な視点から物事を見るということについて若干のイメージは出来たという感じ。別の精神分析系の本をもっと読みたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
一般教養
- 感想投稿日 : 2010年2月12日
- 読了日 : 2010年2月11日
- 本棚登録日 : 2010年2月11日
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