この世は二人組ではできあがらない

  • 新潮社 (2010年2月24日発売)
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さいたまとたまプラーザに住むゆるやかな男女の関係を中心にしながら、結婚や出産、性別、戸籍など、現代社会へのさまざまな疑問が主人公の思いにのせてつづられている。

主人公は私より少し上のロスジェネ世代。
その世代だからこそ見てきたものや感じるものがあるのだろう。
「二人組」にならず、社会と人と、ゆるい糸で繋がっていたい、という価値観は、実は誰もがほんとうは持っている思いなのではないか。

◽︎

日々が過ぎていくのはわりと奇跡

恋人というのは運命の結びつきというようなものでは決してなく、お互いがそれぞれに生きているだけで、ただ寄り添うということに過ぎないのだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月14日
読了日 : 2017年6月18日
本棚登録日 : 2017年6月6日

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