十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年10月16日発売)
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推理ミステリ最高峰と評されるだけあってとても楽しめました。アガサ・クリスティ、コナン・ドイルという名前は聞いた事あるものの、恥ずかしながら他の名前は知らなかった。そういった有名作家の名前をニックネームとした推理ミステリ研究会とだけあって、各人物の推理がとにかく鋭い。状況証拠からスラスラ語り始められるのは推理ミステリ愛好家の特徴かと思うと自分は全然。。この小説は考えて考えて読むとどこまでも深い世界が広がる1冊だと感じました。

島と本土と話が交互に展開されて、本土で探られる半年前の事件がどのように繋がって行くのか…衝撃の一行によって真実が明らかになっていきます。守須=ヴァンとは考えが及ばず、ポウとオルツィの共犯か紅次郎の犯行か…巧みな文章力や構成ですっかりミスリードされていました。色んなアイテムや行動が各所に散りばめられていて、伏線回収が見事だと思いました。

最後の終わり方も、完全犯罪で終わらせない潔さを感じました。壜がまさか流れ着いてるとは。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月21日
読了日 : 2023年7月21日
本棚登録日 : 2023年7月21日

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