人生生涯小僧のこころ

著者 :
  • 致知出版社 (2008年3月10日発売)
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感想 : 80

高低差1300m-距離48kmの山道を、毎日16時間かけて9年間1000日間歩き続ける。しかも完遂できなければ自害しなければならない掟!
なぜそんな超絶大苦行をするのか。なんで?
ブッダの9年間の荒行より辛いんじゃなかろうか。
「体調は悪いか最悪かしかない」って壮絶すぎる。
いつも「お坊さんって何が偉いのかな?」と思ってたけど、この人は間違いなくすごくて偉い。
それだけの、生きるか死ぬかのことをやり遂げた人だからね。
なのに書いてあることばは至って謙虚。
だから重い。
○人生というのは自分の思い通りにならないようにセッティングされている。それをどう克服して感謝の気持ちを学ぶか…
○この世に生を受けた時に人生の旅は始まっている。スポーツに例えれば気付いた時には既に試合が始まっていたようなもの…
凄まじい修行をしてきた人の言葉なんだなと思う。
しかもそれだけやってきた後の、生きるか死ぬかの四無行!どれだけ自分をいじめ抜くのか。
○もし神仏が「お前は世のため人のためにこれからも尽くせ」と判断すれば生きて帰ってこれる。そうでなければ永遠のお別れ。
でもそんな塩沼さんでも二十年も受け入れられなかった人がいたなんて、やっぱり人間の我っていうのは強いものなんだ。そこが神様との違いなんだな。
俺は嫌いな人を受け入れられる日が来るのか。
それにはそれなりの修行が必要なようです…



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感想投稿日 : 2022年5月14日
本棚登録日 : 2022年3月27日

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