著者の作品を読むのはほぼ初めてで(内容はまったく覚えてないけど、ずっと以前に1冊読んだかも...という程度)こんな本を書く力量にまず驚いた。そしてその救いのなさ、その地獄。少し前に読んだ角田光代さんの『紙の月』が、内容的には不快でも読書体験としては快であったのと違い、こちらは内容も読後も不快。ただそれでも読んで良かったし、きっと再読する。自らが子を持ってしまった今となっては、もし自分が本作を読んで「信じられない」「理解できない」という感想を持てる側にいられたらそれこそが幸せだろうなと思うのみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年4月28日
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