元活動家のハチャメチャな父に振り回される一家と、主人公である小学生の息子・二郎の親友や、個性豊かな登場人物との確執、絆までが描かれた人情コメディ。
終始二郎目線で描かれた世界は、幾度も自分が子供だった頃へとタイムスリップさせてくれた。
当時、親に、大人に対して同じような感情を抱いたことがあったな。
友達を虐めていた時って、こんな些細な感情だったな。
友達に虐められていた時は、親にも言えず本当に苦しかったな。
親友と呼べる仲間ができた時なんて、何をしても楽しかったな。
正に小学6年生の頃と言えば、4つ上の姉と、ほぼ2人だけの生活だったな。などなど。
兎角、家族の在り方、仲間の在り方、自分の在り方の描き方や展開がリアルで、ユーモラスで、とても面白かった。文字を見て、声を出して笑えるって素敵だ。
著者の作品は大好きだった伊良部シリーズ以来、4作品目。
恐らくだが、私は著者の描く文体や世界観が、めっちゃくちゃ好きみたいだ。
さぁ、いざ、参ろう。下巻へ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年6月20日
- 読了日 : 2021年6月20日
- 本棚登録日 : 2020年10月30日
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