あと少し、もう少し (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年3月28日発売)
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感想 : 687
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駅伝大会に挑むため、寄せ集めのメンバー6人と顧問の先生が県大会出場に向けて奮闘する青春作品。

一気読み読了、率直に感動。
私も中学校の3年間、情熱のすべてを注いだバスケ部時代の思ひ出が蘇って、作品の心理描写と重なるところもあって目頭が熱くなった。

駅伝の1区〜6区間、それぞれの区間走者が、襷を繋ぐまでのリアルタイムシーンと、駅伝当日を迎えるまでの回想シーンの2つが独白形式で描かれていて斬新かつ見応えがあった。

特に、それぞれ登場人物への命の吹き込み方〈性格、感情の持たせ方〉が秀逸でどの子たちにも感情移入が出来るほど、のめりこめた。

強いて言えば、ラストが物足りなかった。
もう少し余韻に浸りたかった。そう強く思えるほど、善き作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年10月15日
読了日 : 2020年10月15日
本棚登録日 : 2020年10月13日

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