「亜佐美」というヒロインを巡る連作短編集なのでしょうか。
「亜佐美」あるいは「アサミ」は、語られるだけの存在で一度も登場しません。
最初から死んじゃってますし。誰が殺したんだって話なんですが。
一貫して登場するのは「渡会」っていうチンピラっぽいのに、
どこか誠実そうな人物で。
最初、コイツは死神かなにかで、アサミの復讐めいたことをやりにきたのかと
思ったんですが。
そうではなかったっす。
まるで聖女のようなアサミ以外は全員「死ねばいいのに」ていうか
「もう死ねや」っていうくらいの、何か唾棄すべき人たちばっかなんですけど。
でもでも、きっと自分もそうなんだわ、たぶん。
誰かのせいにして、自分は悪くないって、アサミのこと訊いてるのに
自分語りばかりする。
軸が自分の中にないと、周りまで不幸にしてしまうのかもね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2021年2月16日
- 読了日 : 2021年2月3日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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