村上春樹訳の『ライ麦畑でつかまえて』。高校生の主人公がクリスマス前後に起きたどたばたについて回想する青春小説。主人公の心のうちを読者に語りかける文体のため、個人的には村上春樹の訳がしっくりくる。周りが大人へと成長していくのを目の当たりにし、自分だけが取り残され、大人になりきれない主人公。自暴自棄になり、社会や秩序、力などに抗いながら、心の葛藤を描いている。正直、なぜここまで評価されているのか私にはわからない。罵詈雑言のオンパレードを一方的に聞く立場としては、決して心地よい気持ちにはなれない。
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- 感想投稿日 : 2021年4月24日
- 読了日 : 2021年4月24日
- 本棚登録日 : 2021年4月24日
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