下町ロケット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2013年12月26日発売)
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感想 : 89
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Audible読了
やっぱりいつ読んでも面白い。
サラリーマンならば思わず目が潤んでしまうような苦労エピソードが詰まっている。製造業を舞台にしているのが分かりやすい。こういうビジネス成功を追体験することは、へたな啓発書よりよっぽど情熱を湧かせてくれる。
ロケット工学というとんがった分野でも、専門知識をうまく引き出しながら誰もが分かる世界を作ってくれる。そのコアに桃太郎的な人間ドラマがあるのが池井戸作品の真骨頂だ。がんばるやつが報われてほしいという願い。そこに共感が生まれると思う。

それにしても当時TVドラマをかぶりつきで観たせいで、脳内のキャスティングがあのまんまになってしまう。それだけ日曜劇場のクオリティが高かったとも言える。余談だがAudibleのナレーターさんも阿部寛に寄せてた感じがした(笑) おかげで佃社長のキメキメ台詞シーンは、当然のようにあの目力が想起されるのである。何がであるなんだか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月16日
読了日 : 2023年5月14日
本棚登録日 : 2023年5月12日

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