読後、球体の蛇というタイトルに納得した。
主人公が見聞きしたものが嘘なのか、主人公が考えたことが嘘なのか、何もかもが信じられない。
曖昧なものが思いの繰り返しによって本当のようになっていく。
想像や思いの中で物語が動いていくので(回想ってことじゃない)、まさに球体に閉じ込められたようだった。
静かに進む出来事を不思議に眺めている、そんな気持ちで読み進めた。
その感覚もまた、球体を見つめているようだ。
最後の一行がとても印象的。
そもそも終盤も印象的。
奇妙な作品だったと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月14日
- 読了日 : 2022年9月14日
- 本棚登録日 : 2022年9月14日
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