シャンタラム(上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
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感想 : 87
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圧倒的名作。

登場する全ての人物の心情と行為が哲学的であり、詩的な因果の法則w

中:
プラバカル「三人の男が、アフリカ人が、あなたのこと、殴って殺して、殴ってやりたいと思っています!あちこちで質問しています。物凄くでかいやつらです!バッファローみたいに!あなたはラッキーな逃亡をしないといけません!」

リン「あらゆる高潔案おこないは暗い秘密からうまれるものだ、とカーデルから言われたことがある。それは全ての人に当てはまることではないかもしれないが、私に関して言えば真実だ。」

リン「人は初めて誰かを心から愛するようになると、相手が自分を愛してくれなくなることを何より恐れるようになる。が、当然のことながら、恐れなければならないのは、相手が死んでしまった後でさえ自分がその相手を愛することをやめられないことだ。プラバカル、私は今でもきみを心から愛している。きみを今でも愛している。友よ、その愛が、きみにもう与えることのできないその愛が、ときに私の胸を押しつぶすことがある。息さえ出来なくさせることがある。今でも悲しみに心がどこまでも沈むことがある。君がいなければ、星も見えず、笑い声も聞えず、眠りも訪れないことがある。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 英米文学
感想投稿日 : 2012年3月5日
読了日 : 2012年3月5日
本棚登録日 : 2012年3月5日

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