死神の精度 (文春文庫 い 70-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年2月8日発売)
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感想 : 3494
4

ミュージック好きで超クールな死神・千葉の話。
死神は対象者を一週間調査し、訪れる運命の「不慮の死」が相応しいか否かを判断する。
可と判断が下された場合、8日目が対象者の死ぬ日となる。
調査対象者の最後の一週間を死神目線で描く。

殺し屋シリーズといい、伊坂さんは死をタブー扱いせず潔く取り扱うなあ、という印象を改めて持った。

死神の精度 評価3
精度は結構いい加減。そのいい加減さが後でドラマを生む。

死神と藤田 評価4

吹雪に死神 評価3

恋愛で死神 評価5
切ない。泣ける。
結末は「君の膵臓をたべたい」をどことなく彷彿させる。

旅路を死神 評価3

死神対老女 評価5
ほのぼのとしてる。そして、死神と老女のやりとりがものすごく含蓄がある。死と人生の本質をついていて、なんとも言えないたまらない気分になる。この短編は名作だと思う。
ー 幸せか不幸かなんてね、死ぬまでわからないんだってさ
ー (死は)全然、特別なことじゃない。でも、大事なこと
ー 眩しいのと、嬉しいのと、似てるかも

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年8月9日
読了日 : 2020年8月7日
本棚登録日 : 2020年8月4日

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