とんび (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年12月25日発売)
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本棚登録 : 611
感想 : 63
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昭和初期、言葉遣いも乱暴ですぐ手がでるヤスさんが、結婚3年目にしてついに子どもができ、急に真面目一変になったところから話が始まる。

奥さんのことも大好きで大切で、でも照れ屋だから素直に言葉にはできないヤスさん。しかしそれもわかってくれてる奥さんも、ヤスさんへの愛にあふれていて、序盤は特に幸せすぎて涙が出てしまった。

生まれてきたアキラが、トンビが鷹を産んだと言われるほど優しい子に育ち、でも反抗期もばっちりあり、不器用なヤスさんとすれ違っているのはもどかしかった。

ヤスさんとアキラの周りの人たちも、アキラを自分の子どもや孫のように可愛がってくれて、ヤスさんも支えてくれて、終始愛に溢れた1冊だった。

久しぶりにめちゃくちゃ泣いてしまう本だったから、職場の昼休みに読むことはおすすめできない、、

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月10日
読了日 : 2022年10月10日
本棚登録日 : 2022年10月10日

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