すらすら読める枕草子

著者 :
  • 講談社 (2008年6月27日発売)
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感想 : 4

著者は明治大学国際日本学部の教授で、『すらすら読める今昔物語集』も執筆されている。また、2007年には日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されているだけあって、とても読みやすい文章の書き手である。

この『すらすら読める枕草子』では、『枕草子』を三つのテーマで15のシーンに分けて組み直したものを、本文と現代語訳それに解説を付してまとめてある。そのスタイルとしては、酒井順子さんの『枕草子REMIX(リミックス)』と同様のもの。

この作品の素晴らしいところは解説部分。古典の授業では味わえない面白さや奥深さがギュッと詰まっているところ。抄訳本ではあるが、これだけ味わい深い作品に巡り会えたことに感謝すらしたくなる。

酒井順子さんの『枕草子REMIX(リミックス)』も面白く読めたが、こちらはそれを凌ぐ読後感。『すらすら読める今昔物語集』も読みたくなってしまった。

「BOOK」データベースより
忍ぶ仲のマナー、人としてのエチケット、他を思いやり、感動する心。現代にも共通する大切なことは、みな、清少納言が書き留めていた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 『枕草子』&清少納言
感想投稿日 : 2011年2月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年2月13日

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