新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫) (文春文庫 し 1-73)

著者 :
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
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感想 : 244
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いろは丸と 後藤象二郎の巻。
先日、鞆の浦のいろは丸展示館なるところへいってきましたが、その いろは丸。
名前がかわいい。
海援隊としての第一歩、という意味で名付けたようですが、いきなり事故って沈没。
竜馬って、船運ないよな。
目の色を変えて紀州に談判する様子は、まるで中国の政治家のようでちょっと呆れた。

それよりも、竜馬と後藤象二郎。
竜馬からしたら、後藤は半平太らを殺した張本人で、複雑な気持ちのはずなのに。
仇を討つという感情などへんぺんたるもの、捨てねばならぬ。
日本のためなら手を組める。
と、本当に後藤を利用して土佐藩を動かし始めちゃうんだから恐れ入る。
ここまで無私無欲になれるものか。
いろは丸のときはあんなにヒステリックに感情爆発させてたのに。
また、最後に出てきた「大政奉還」。
ネーミングに感嘆。
現代みたいにカタカナが出てこないのが、当たり前だけど いい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2023年11月16日
読了日 : 2023年11月15日
本棚登録日 : 2023年10月24日

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