新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105730

新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 薩長同盟成立、幕長戦争での長州の勝利により時勢は倒幕に傾く。土佐も巻き込み、薩長土の武力を集結させいざ倒幕という時に、竜馬が大政奉還という奇策を提示する。幕府の持つ政権を自ら朝廷に返させるという無血革命方式である。この大政奉還という奇策は竜馬が思いついたものではなく、3年も前に勝、大久保の2人から聞いていた案だった。「批評は頭脳のしごとである。その施すべき時機を見つけるのが実行者のかんである。」と言うのがまさにその通りである。常に時機を鋭く読んで行動していた竜馬だからこそ、いざという時に記憶を頭の片隅から引き出せ、藩や個人の思想に捉われず、常に「日本」という広い視点で物事を捉えていたからこそ提示できた策である。日頃から何事も全て自らの蓄えとし、それを必要な時に組み合わせてアウトプットする。人よりも一歩引いた広い視点を持って物事を捉える。本件に限らず、一貫して竜馬から学んでいることである。

  • 徳川家茂の死去から幕末が急速に回転し始める第7巻。後藤象ニ郎や岩崎弥太郎、中岡慎太郎の活躍を経て、いよいよ竜馬による船中八策の起草に至り、維新に関わる人物達の凄さを思い知りました。その中においてやはり竜馬は猪突していますね。
    船中八策はあまりに妙案で、その内容は既に今日の日本の正に基礎と言える凄い内容であり、知らずが恥も言えるものですね。
    踏まえて、最終巻を噛みしめながら読みます。

  • いよいよ「大政奉還」にむかって時が極まってくる。最終巻に今すぐ手を伸ばしたいような、しばらくおいておきたいような気もちになる第7巻。竜馬を評するのには「批評は頭脳のしごとである。その施すべき時機を見つけるのが、実行者のかんというべきであろう(p405)」、この一言にかぎる。竜馬は人の思惑を知り、時勢をよむことに長けていたのでしょう。

  • 薩長同盟が成立し、そこに土佐も巻き込みながら倒幕の体制が徐々に整えられ、後は気が熟すのを待つのみだったが、竜馬が突然驚くべき発想を打ち明ける。
    薩長のため、土佐のため、幕府のため、引いては日本のため、竜馬は疾走する。
    名だたる志士達の想像を遥かに超える竜馬のイマジネーションが痛快です。

  • 心に残ったシーン

    高杉晋作「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」
    何度も船を沈められる困難を乗り越えつつ進んでいく
    その時々で自分の大志に向けて強みを変えていく、柔軟な考え方と吸収力

  • もうすぐ竜馬がいってしまうのでいまから途方にくれている

  • p.216 岩崎弥太郎の持論
    (会議などは、無能な者のひまつぶしにすぎない。古来、会議でものになった事柄があるか)というのが弥太郎の考えだった。
    物を創りだすのは一人の頭脳さえあればいい。衆愚が百人あつまっても、「時間がつぶれ、湯茶の浪費になり、厠に無能者の小便がたまってゆくばかりのことだ。」と弥太郎はおもっている。

    p.391 竜馬の持論、後藤象二郎に対して
    「惚れずに物事ができるか」と竜馬はいった。
    物事に惚れるような体質でなければ世上万般のことは成りがたいと竜馬はいうのである。

  • 海援隊からいろは丸事件。そして、後藤象二郎への大政奉還論の披瀝から船中八策。いよいよラストが見えてきたところであるが、中岡慎太郎の傑出ぶりも堪能できる巻。薩長すら敵に回すであろう大政奉還論を開陳した理由については、小説上では、「日本人として、英仏などの植民地政策を回避するには、戦乱を避けるのが上策」ということに帰着するのだろうが、土佐藩への龍馬の思いとは、実はどのようなものであったのかは知りたいところ。また、岩崎弥太郎を龍馬が嫌っていたとの解釈を展開するが、その過程はいまいちよくわからない…。

  • いろは丸がすげえおもろい。

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新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)の作品紹介

同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐等を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還-幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する-無血革命方式であった。

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