渋川春海(安井算哲)は、囲碁棋士として勤めを果たしながら天文学や数学など様々な学問に精通している。
その才能を老中の酒井に見込まれて、春海は北極星を観測しながら日本各地をめぐる北極出地という公務へと駆り出される。
頼もしい仲間達に支えられつつ、改暦という幕府の威信をかけた一大事業へ乗り出した。
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春海が最後に打ち出した「大和暦」。
歴史的瞬間を、春海の人生になぞらえて見ているようで、その当時にタイムスリップしたみたいで面白い。
算術家の関孝和や、最強の棋士・本因坊道策、保科正之、水戸光圀といった天才や名君たちも多数登場する。
だれもがみな春海の改暦を後押ししてくれた偉人たちだ。
名前は聞いたことあるけど、こんなことを成し遂げたすごい人だったんだなと、この小説を読んで初めて知りました。
時代を飛び越えて、当時の人と対話しているような面白さが、時代小説にはあるんだなと思います。
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- 感想投稿日 : 2020年6月3日
- 読了日 : 2020年5月31日
- 本棚登録日 : 2020年5月31日
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