米国発の金融不況の伝播で、急激な景気悪化が日本にもたらされた。
その煽りを受けた青島製作所は、業績悪化のため大胆なリストラと人員削減を余儀なくされる。
白水銀行からの融資も受けられず、ギリギリのラインを踏みとどまっている、緊迫した状態が続いていた。
その渦中で、青島製作所野球部も存続の危機にあった。
業績不振な今、青島製作所は年間3億円もの資金を野球部に費やすことは出来ないとし、野球部廃部を訴える声が社内から挙がる。
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ミツワ電器というライバルの出現、株主総会での決議など大きな山場をいくつも越えて、物語の盛り上がりは次第に熱を帯びてくる。
バラバラだった社内の空気も、みな一丸となって野球の試合を応援する中で、団結力とそれに伴うパワーを得られていった。
その後の青島製作所は、カメラのイメージセンサーを発明し、業績は回復の兆しが見え始める。
野球部の廃部は避けられなかったが、また新たな形で再スタートが決まり、新天地での活躍が期待されることとなった。
最後はハッピーエンドで、サッパリした気持ちで読み終えた。
スポーツは身も心も爽やかにしてくれるから好きだ。
また時間をあけて読み返したいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月18日
- 読了日 : 2020年5月18日
- 本棚登録日 : 2020年5月18日
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